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モーツァルト/セレナード第10番ロ長調K.361「グラン・パルティータ」
アマデウス・ウインド・アンサンブル
(ジャーマン・ウインド・ソロイスツ)

NAXOS 8.550060(15FR-21)

P:不明

E:不明

録音1987頃

録音場所不明

演奏時間
グラン・バルティータ
第1楽章
2:05
第2楽章
7:42
第3楽章
8:47
第4楽章
5:54
第5楽章
5:10
第6楽章
7:33
第7楽章
10:50
第8楽章
3:27
tatal
51:28

 いまでも、ナクソスのカタログに残っている最初期のCDの一枚だから自社録音だろう。発足当時は他社の音源を借用してカタログを埋めていたことがあるからだ。このCDには録音についての詳しいデータは全く記載されていない。でも、安心した理由はCDのマスタリングとプレスが日本コロンビアと堂々と表記されていたからだ。 
演奏はアマデウス・ウインド・アンサンブルとなっているがついぞ聴いたことの無い名前で解説にもこの団体の説明は一言も触れられておらず実態は不明。不思議なことに現在はジャーマン・ウインド・ソロイスツと演奏者名が変わってしまっている不思議なCD。ジャケット写真は上が所有のもので下は現在発売されているもの。写真は同じだが表記は全く違う。German Wind Soloistsについては下記の紹介がホームページにある。
メンバー
Manfred Clement (oboe)
Ulf Rodenhaser (clarinet)
Gerd Starke (clarinet)
Joachim Olszewski (basset-horn)
Reinhold Helbich (basset-horn)
Marie-Louise Neunecker (French horn)
Ralf Springmann (French horn)
Wolfgang Gaag (French horn)
Guter Weber (French horn)
Klaus Thunemann (bassoon)
Eberhard Marschall (bassoon)
Klaus Stoll (double bass)

The German Wind Soloists is an ensemble formed by some of the most distinguished wind-players in Germany, all of whom have played with the best known orchestras in the country, the Berlin Philharmonic, Bavarian Radio Orchestra, Berlin Radio Symphony Orchestra, the Munich Philharmonic and others, while also serving as professors at major conservatories, including those of Munich, Stuttgart, Cologne and Hanover. The repertoire of the ensemble has at its heart the Harmoniemusik wind music for octet, of the classical period, while also including later works from the composers of the 19th century such as Lachner and Reinecke, and of Brahms, Dvork and Richard Strauss. The German Wind Soloists have achieved considerable success in many concert appearances and in the recording studio.
 解説によるとなかなかのメンバーである。このCDが発売された頃はモーツァルトの生誕200年のために数多くのモーツァルト関連のCDがリリースされていたのでその流れで録音されたものであろうと推測される。演奏は一言でいって可も無し、不可も無し。個々のメンバーが楽しんで演奏している。デジタル録音で音質的には申し分無い。指揮者を置いていないので音に起伏が乏しく第1楽章はクラリネットの印象的なフレーズで始まるが小じんまりとしてスケール感は乏しい。これは音像的にはクラリネットが中央やや右に定位しオーボエ、バスーンそれにコントラバスが左側に配置されているのが関係しているようだ。低域がやや不足しているがホールトーンがが美しいので聴きやすい。それでも聴き込んでいくとBGMには申し分ないし、かめばかむほど味が出るというか癖が無い演奏なので非常に聴きやすい。これが初期の頃からのナクソスの録音方針かどうか分からないが演奏者よりも初めに曲ありきの方針だとすれば納得のできる演奏である。だから平凡でもこのCDは毎日のように聴き込んだ記憶がある。

                                                            2005/03/22

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