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WEEKEND SOUND SPECTACULAR
曲目 DECCA 430 156 |
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これは1990年に発売された英DECCAから発売された「WEEKEND CLASSIC」というシリーズの一枚。でも、ジャケットデザインが通常のDECCAのアルバムとは全く違い白色を基調にしたイラストのデザインで、リスナーからは不評だったのかしばらくして早々年上から姿を消してしまった。 このアルバムのトップには、スタンリー・ブラック/ロンドンフェスティヴァル管弦楽団による「Exodus (Ari's Theme)」が収録されています。邦題を「栄光への脱出」といいます。映画音楽なのですが、小生は見た事がない。キネ旬の解説によると、 「ユダヤ人国家イスラエルの建国物語とでもいうべき70ミリ作品。レオン・ユーリスの原作小説を「ポギーとベス」のオットープレミンジャーが製作・監督。シナリオを書いたのは「スパルタカス」のダルトン・トランボ。撮影を担当したのは「カルメン(1954)」のサム・リーヴィット。音楽はアーネスト・ゴールド。タイトル・デザインをソウル・バスが受けもっている。出演するのは「北北西に進路を取れ」のエヴァ・マリー・セイント、「熱いトタン屋根の猫」のポール・ニューマン、サル・ミネオなど。1960年、ユナイト映画」 となっている。のちに"Spirit of a people"(1974)で再度この「栄光への脱出」が取り上げられているが、こちらは純粋に映画音楽の「FILM SPECTACULAR第1集(1962)」に収録されている。 2曲目の「アメリカ独立戦争」はボブ・シャープレスの「Battle Stereo」と題された1963年録音のアルバムに収録された曲で、8曲目の「クリミア戦争」も同じアルバムに入っている。ステレオ効果満点の曲で左側からはイギリス軍の英国近衛兵行進曲がそして、右チャンネルからはアメリカ軍の「ヤンキー・ドゥードル」が聴こえてきます。最初は左側が、最後には右側の音楽が優勢になって曲が終わるという演出です。大砲の音もふんだんに入っていて耳で聞く独立戦争は迫力満点だ。 3曲目はケテルビーの「修道院の庭で」と題された曲。エリック・ロジャース指揮のロイヤルフィルハーモニック管弦楽団、合唱団による演奏。1969年発売の同盟タイトルのアルバムに収録されている。日本ではケテルビーと言えば「ペルシャの市場」だろう。でも、これってちっともスベクタクラーになっていない。何ともミスマッチな収録曲である。 4曲目は「メドゥランド」というタイトルになっる。オーケストラと合唱の全奏一撃から始まり、疾走感溢れるリズムで、まるで、シンフォニックオペラの一幕を聴いているようで劇的にどんどん盛り上がる。フォルテで一度クライマックスを作った後は一転、弱音でコーラスだけとなり、また、どんどんスピードアップしながらまたピークへ突き進みコーダになだれ込むというすばらしいアレンジがひかる一曲に仕上がっている。 5曲目はちょっと趣向の変わった曲で「サーカス・スペクタクラー」が収録されている。このCDでは前半の1のファンファーレと2ラザロ・ザ・グリーレートと6から8までが抜粋して収録されています。ベンガル・タイガーの吠える声は迫力があるし、人間キャノンボールも出色の演出で臨場感たっぷり。まさにサーカス小屋でサーカスを見ている雰囲気で、左右いっぱいに広がったスピーカーからそのシーンが目の前に浮かぶ。これで喋っている英語が理解できたら申し分無いのだが。 6曲目もスタンリーブラックとロンドン・フェスティバル管弦楽団の演奏で「フランス軍人の郷愁」の中からカンカンの部分だけを取り出した物と思われる。もちろんオッフェンバックの喜歌劇「天国と地獄」に登場する有名な旋律である。
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